歯ぎしり・食いしばり

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歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばり睡眠中に歯をすり合わせてギリギリと音を立てることを「歯ぎしり」といい、音をたてずに力を入れて歯をかみ合わせることを「食いしばり」といいます。歯ぎしりは自覚できるケースがほとんどありません。パートナーや家族などに指摘されて気づく人が多いでしょう。また、食いしばりも、何かに夢中になっていたり、ストレスを感じているときなどに無意識に起きるものです。

歯ぎしり・食いしばりの原因

ストレスによるもの

ストレスを感じることで体が反応して、歯ぎしりや食いしばりをすることがあります。これは、歯ぎしり・食いしばりによってストレスを発散できる場合があるためです。

悪い噛み合わせ

むし歯や歯周病などで歯ぐきが腫れていると、しっかり噛み合っていないために歯ぎしりや食いしばりが起こることがあります。また、被せ物の高さが合っていない場合も同様です。

集中しすぎている状態

仕事や何かに集中しているときに、無意識に歯を食いしばってしまう場合があります。また、緊張したりストレスを感じたりするときも同様です。

アルコールやタバコの覚醒作用

歯ぎしりは、浅い眠りであるレム睡眠時に起きる傾向があります。タバコに含まれるニコチン、アルコールの影響で睡眠の質が低下すると、歯ぎしり・食いしばりが起こりやすくなります。

歯ぎしり・
食いしばりが与える影響

詰め物・被せ物が壊れる

歯に強い力がかかると、詰め物や被せ物が壊れることがあります。

歯周病の悪化

歯ぎしりによって歯の根元に強い力が加わると、歯と歯ぐきのすき間が広がり、そこに細菌が繁殖しやすくなります。その結果、歯周病の発症や進行などが生じます。

知覚過敏

歯ぎしりによって歯の根元や噛む面が削れたり、亀裂が入ったりして、神経に刺激が伝わるようになります。その結果、冷たいものや温かいものなどがしみる知覚過敏になることがあります。

骨隆起(こつりゅうき)

顎の骨に過度に力が集中すると、歯ぐきの部分にこぶ状の骨隆起ができることがあります。入れ歯の装着に支障をきたすことがあるため、将来を見越して予防の意識を持つことが大切です。

顎関節症

歯ぎしりや食いしばりによって顎に強い負荷がかかると、顎の痛みや口が開けにくい症状が起こることがあります。

 

頭痛・肩こり

歯ぎしりや食いしばりをする際には、顎から頭の横に広がる側頭筋を使います。歯ぎしりを繰り返すと、側頭筋が緊張して頭が締め付けられるような頭痛が起こります。さらに、側頭筋がつながる顎、首、肩の筋肉が緊張して肩こりが生じることも少なくありません。

歯並びや見た目への影響

歯ぎしりや食いしばりを繰り返すことで、顎の筋肉が発達してエラが張ったような印象になることがあります。

歯ぎしり・
食いしばりの対処法

就寝時のマウスピース装着

就寝時のマウスピース装着就寝時には、歯の高さを調整し噛み合わせを整えるマウスピースを装着します。このマウスピースは、歯や顎にかかる負担を軽減する役割を果たし、歯ぎしりや食いしばりによる損傷を防ぎます。正確なフィット感と快適性を追求し、睡眠中の口腔健康を保護します。

噛み合わせの調整

噛み合わせの調整歯ぎしりや食いしばりによる顎の不調や歯の損傷を改善するために、噛み合わせの調整が行われます。むし歯治療や被せ物の高さの微調整を通じて、咬合力を均等に分散させ、正しい噛み合わせを実現します。これにより、顎関節の負担を軽減し、歯ぎしりや食いしばりの症状を緩和します。

ストレス解消

ストレス解消歯ぎしりや食いしばりは、ストレスの一因となることがあります。ストレス解消のためには、ストレスの原因を取り除くことや、ストレスを感じすぎないように心がけることが重要です。リラクゼーション法やストレス管理の方法を学び、日常生活でリラックスする時間を作りましょう。

食いしばっていることを意識する

食いしばっていることを意識する自分の口腔内の状態に意識を向けることも大切です。食いしばっていることに気づいたら、意識的に顎の力を抜くように努めましょう。また、口腔のストレッチや筋肉のリラックス法を実践することも効果的です。これらの意識的なケアは、歯ぎしりや食いしばりの症状を緩和するのに役立ちます。

マウスピースによる
治療(ナイトガード)

マウスピースによる治療(ナイトガード)マウスピースを装着して眠ることで、歯ぎしりによって歯が削られるのを防ぐとともに、上下の歯が触れないようにできます。通常2回のご来院で作成でき、保険適用で約5,000円ほどになります。ゴムでできたソフトマウスピースと強化プラスチックでできたハードマウスピースがあり、症状に応じて選択します。最初は違和感を覚えるかもしれませんが、時間経過によって慣れるのと、微調整によって使い心地は改善されます。

ナイトガードの効果

歯にかかる負荷を軽減できる

食いしばりや歯ぎしりは無意識下で行うため、体重の2~5倍もの力がかかるといわれています。例えば、体重60kgの人でも120~300kgもの力がかかる計算です。
ナイトガードを装着することで歯にかかっていた負荷を減らし、歯の削れを防ぐことができます。

かみ合わせのずれを調整できる

ナイトガードは、患者さんの歯型と噛み合わせに合わせて作ることができます。噛み合わせが一時的に改善することで歯ぎしり・食いしばりが軽減するとともに、歯のすり減り抑えることが可能です。

どのくらい歯ぎしりや食いしばりをしているかが分かる

ナイトガードは、使用すると削れていきます。歯ぎしりや食いしばりがある場合、均等に削れることは少なく、一部の歯が極端に削れることがほとんどです。そのため、使用中のナイトガードの削れ方を確認することで効果を実感できます。

スポーツマウスガード

スポーツマウスガードとは、格闘技や球技、スキー、スノーボード、モトクロスなどの競技で、顔面や歯を守るために使用されるものです。競技中に歯が欠けたり、折れたり、抜けたりすることがあるため、義務付けられている競技もあります。
スポーツショップで手に入る安価な既製品もありますが、当院で製作するスポーツマウスガードは、1人ひとりの歯型に合わせて製作するため、フィット感と安全性に優れています。競技中のスポーツ外傷を予防するために、スポーツマウスガードの使用を検討してみてください。

スポーツマウスガード

スポーツマウスガード

スポーツマウスガードの効果

  1. スポーツ中のダメージ緩和
  2. マウスガードは、スポーツ中に歯への直撃を受けた際に歯の欠けや折れを防ぎます。また、食いしばりによる歯のすり減りも予防します。

  3. お口の怪我防止
  4. マウスガードは、衝撃によって口の中の粘膜や舌を歯で傷つけることを防ぎます。口内のケガや出血を軽減し、口腔の安全を確保します。

  5. 顎関節や頭部へのダメージ緩和
  6. 頭部への強い衝撃を受けた場合、マウスガードは顎関節や頭部へのダメージを軽減します。これにより、脳震とうやその他の頭部の怪我の予防効果が期待されます。

  7. 運動パフォーマンスの向上
  8. マウスガードがフィットしていれば、よりしっかりと噛みしめることができます。これにより、筋力や瞬発力の向上が期待されます。適切な噛み合わせは、身体のパフォーマンスに直結することが示唆されています。

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