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歯周病治療

当院の歯周病治療の特徴

スウェーデン式の歯周病治療

スウェーデン式の歯周病治療

当院では、スウェーデンが実施している歯周病プログラムを導入しています。このプログラムは科学的に効果が実証されており、「歯周病を防ぐためにはどうすればいいのか」「歯周病になった場合どのような処置をすれば改善するのか」に基づき実施します。
唾液検査や口腔内検査などを通じてデータを取得し、PMTC(専門の機器を用いたプロによる歯のクリーニング)、TBI(ブラッシング指導)、生活習慣改善などを組み合わせ、患者さん独自のオーダーメイドの歯周病治療プログラムを構築します。このアプローチは日本でも広まっていますが、当院ではスウェーデン方式を忠実に実践し、病状や個々の特徴に合わせた効果的な治療を提供しています。

進行してしまった重度の歯周病に対応

進行してしまった重度の歯周病に対応

歯周病が進行すると、「歯がグラグラしてくる」という症状が現れます。これは歯周病菌により顎の骨が溶かされ、歯のしっかりした支えが失われるためです。放置すると、いつの間にか歯が抜け落ちてしまいます。一度骨が溶けてしまうと元に戻りませんが、歯周組織再生療法がその解決策となります。この治療は、溶けた骨を再生させ、歯の抜け落ちを防止することを目的としています。当院では、「エムドゲイン法」「リグロス」「CGF再生療法」などの骨再生治療を提供しています。

歯周組織再生療法

保険適応のSPT(歯周病安定期治療)

歯周病安定期治療(SPT)は、歯周病治療後に病状が安定した状態で歯周組織の維持を目的に行う治療です。歯周病は再発リスクが高いため、SPTで定期的なプラークコントロールやクリーニング、スケーリングなどを行い、持続的な予防を実施します。

CTによる精密分析

CTによる精密分析

必要に応じて、「CT」を使用して口腔検査を行います。CTは骨の構造を立体的に表示できるので、顎の骨を溶かしてしまう可能性のある歯周病の進行状況を高精度に評価できます。この検査結果を基に、今後の治療方針を決定します。

痛みの少ないレーザーによる歯周病治療

痛みの少ないレーザーによる歯周病治療

歯周病は歯と歯ぐきの隙間の歯周ポケットで繁殖する歯周病菌が毒素を出すことで発症します。この歯周病菌を取り除くために、当院では保険診療内で痛みをほとんど感じずに行えるレーザー治療を提供しています。レーザーには歯茎の炎症や出血を抑える効果もあります。重症な歯周病に対してもレーザー治療は有効で、外科手術が不要なケースも少なくありません。

歯周病検査

プロービング検査

プロービング検査は、歯周組織の健康状態を調べるために行われる検査で、プローブと呼ばれる器具を歯肉溝に挿入して深さを測定します。通常、健康な状態では歯肉溝の深さは2〜3mm程度であり、この溝を「歯周ポケット」と呼びます。
歯周ポケットが深くなると、歯肉だけではなく歯槽骨にまで炎症が広がるため、治療によりいかに素早く歯周ポケットを浅くするかが重要です。

レントゲン検査

レントゲン検査は、歯周病のように表面ではわからない情報を得るために行われる検査です。軽度の歯肉炎の段階ではクリーニングや歯ブラシの使い方の改善で治る可能性があります。しかし、中度から重度の歯周炎では歯槽骨にも影響が及んでおり、同じ治療法では改善が困難です。
適切な治療を行うためには、進行度を確認するために定期的にレントゲン検査を受け、十分な情報を得ることが重要です。

歯周病の基本治療

ブラッシング指導

ブラッシング指導

歯周病の主な原因はプラークです。そのため、歯周病治療において最も重要なのは日々のブラッシングです。歯ブラシの当て方など、詳しく説明させていただきます。

スケーリング

スケーリング

スケーリングは、歯に付着したプラークや歯石を取り除く治療です。歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリンとカルシウムが混ざり石灰化したもので、表面は粗いためプラークが付着しやすく、歯に強固にくっついています。超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用してこれを取り除き、歯の表面を滑らかに整え、プラークが付着しにくい状態にします。

SRP

歯石が長期間放置され、歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目の溝)が4-6mmと深くなると、歯石が歯肉の中にまで付着してしまいます。この状態では、麻酔(表面麻酔・局所麻酔)を用いたうえでSRPが必要です。SRPは歯周病の進行を防ぐために歯の根元に付着した歯石を除去し、ポケットの深さを改善する処置です。

歯周外科治療

歯周病の基本的な治療が終了しても、歯周ポケットの深さが改善されない場合があります。これらの箇所はブラッシングだけでは完全にプラークを取り除くことが難しく、そのままでは歯周病が進行してしまいます。このような状況では、歯周病の外科治療が必要になることがあります。

フラップ手術

フラップ手術

歯周ポケットの深層部にこびりついた歯石を除去するため、歯肉を切開して歯石を取り除く手術をフラップ手術といいます。歯肉を切開することでプラークや歯石を目で確認でき、歯周病が骨まで進行している場合であっても目視で確実に歯石を除去することができます。

歯周組織再生療法

歯周病は自覚症状が少なく、気付いた時にはすでに進行しており、歯周組織の破壊が進んでしまっていることがあります。歯周組織再生療法は歯周組織を再生させる治療法で、進行した歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性が高まります。深いポケットの原因となる骨のくぼみを改善し、歯を支える構造を増やすことで歯を支え、長期的に維持できるように整えます。

治療後のメンテナンス

治療後のメンテナンス

当院では、メンテナンスプログラムの中に、SPT(サポーティブ ペリオドンタル セラピー)をとり入れています。SPTとはSupportive Periodontal Therapy(歯周病安定期治療)のことで、状態が安定している歯周組織の維持を目的に定期的にアプローチを行う治療法です。健康管理ではなく、治療であるため、患者さんの歯周組織の状態をみながら、口腔衛生指導、スケーリング、ルートプレーニング、PMTC(歯面研磨)、咬合調整を行います。

SPT