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歯周組織再生療法

「歯周組織再生療法」でできるだけ歯を残す

「歯周組織再生療法」でできるだけ歯を残す

歯周組織再生療法は、歯周病による歯周組織喪失を修復する治療で、手術の成功には正確な診査が不可欠です。デンタルエックス線写真と歯科用CTで三次元的な骨欠損形態を評価し、再生療法の適応症を判断します。口腔衛生や喫煙状態が手術の成功に影響を与えるため、プラークコントロールや禁煙が重要です。
手術では歯肉を切開し、歯周組織再生材料を使用して骨欠損を修復し、抜糸後に定期的なケアを行います。
重度の歯周病症状でお悩みの方は、千葉駅の歯医者 藤本歯科登戸医院までご相談ください。

当院で行う歯周組織再生療法

エムドゲイン

エムドゲインは、歯周組織再生療法の1つで、主成分がタンパク質の「エムドゲイン・ゲル」を歯根表面に塗布して歯周組織の再生を促進します。ただし、この治療は保険適用外です。

メリット・デメリット

メリット
  • 歯周病によって失われた歯周組織や歯槽骨を回復できる
  • 重度の状況からの抜歯のリスクを軽減できる
  • 歯周組織が再生され、骨量が増え、歯周ポケットの深さが改善される
デメリット
  • 再生できる骨の量や範囲には個人差がある
  • 口腔内の健康を保つためには、再生治療後は定期的なメンテナンスが必要
  • 患者さんの持病によっては、治療が難しいケースがある

治療の流れ

1治療前の処置

歯周組織再生療法の前に歯肉を切開し、歯根の汚れや歯石を取り除く。

2薬剤の塗布

骨が減少した部分にエムドゲインを塗布して、骨の再生を促進する。

3縫合

切開した歯肉を縫合し、一定期間後に抜糸を行う。

リグロス

リグロスを使用した歯周組織再生療法は、歯周組織が損傷した状態を修復し、歯周病による歯の喪失リスクを軽減する治療法です。

治療の流れ

1治療前の処置

歯周組織再生療法の開始前に、歯肉を切開し、歯根の汚れや歯石を除去する

2薬剤の塗布

リグロスと呼ばれる薬剤を、骨が減少した部分に塗布して、骨の再生を促進する

3縫合

切開した歯肉を慎重に縫合し、約1週間後に抜糸を行う

エムドゲインとリグロスの違い

エムドゲイン療法とリグロス歯周組織再生療法は、中程度から重度の歯周病に対する歯周組織再生を促進する治療法で、手順はほぼ同じです。エムドゲインは健康保険適用外で費用がかかりますが、リグロスは健康保険が適用され、患者さんの負担が軽減できます。

ただし、エムドゲインは1990年代から実績が豊富で信頼されている一方で、リグロスは比較的新しい治療法でまだ臨床結果の実績が十分でない可能性があります。エムドゲインには重大な副作用報告がない一方で、リグロスは歯周組織の過剰増生や副作用が報告されており、口腔癌の既往がある場合は使用が制限されています。治療法の選択時にこれらの違いを考慮する必要があります。

CGF再生療法

CGF(Concentrated Growth Factors)は、患者さんの採血から得た血液を遠心分離して生成される血小板・成長因子が豊富に含まれた物質で、完全な自己血液由来です。抜歯後の穴や歯周病による骨溶解部位への応用や傷口保護材として使用され、痛みを緩和し、治癒と骨の再生を促進する効果があります。
自身の血液から生成されるため、拒絶反応やアレルギーの心配がありません。特に親知らずの抜歯時に腫れにくく、痛みが軽減し、迅速な治癒が期待されます。歯周病や神経治療、インプラント治療においても積極的に活用されています。

CGF再生療法メリット

副作用やアレルギーの心配が少ない

CGF再生療法は患者自身の血液を使用し、血小板や成長因子が濃縮された成分(フィブリンゲル)を取り出します。自身の血液由来の成分を使用するため、拒否反応やアレルギー、感染症のリスクがほとんどなく、安心して治療を受けることができます。特に親知らずの抜歯後の痛みなどに対するストレスも軽減されます。

術後の回復のサポートや治癒効果を高めます

CGF再生療法は骨補填材や自家骨を使用した歯槽骨再生治療など他の治療法と組み合わせることで、組織の回復をサポートし、治療効果を向上させます。これにより、傷の治りが早まり、創面が開くリスクが軽減されるとともに、術後感染のリスクも低減します。

CGF再生療法の治療の流れ

1少量の血液を採取

10~30㏄程度の少量の血液を採取します。これは一般的な健康診断の採血と同程度の量であり、安全に行えます。

2専用機器で成長因子を特に多く含んだ「フィブリンゲル」を生成

採取した血液から、専用機器を使用して成長因子が豊富に含まれた「フィブリンゲル」を生成します。このフィブリンゲルは患者さん自身の血液から生成されるため、拒絶反応や感染症リスクが非常に低いため、治療は安心して受けることができます。

3骨が足りない部位に挿入

生成されたフィブリンゲルを患部に挿入し、そこに含まれる成長因子が骨組織や歯周組織の再生を促進します。このプロセスにより、骨が足りない部位の治癒や再生が促進され、治療効果が得られます。