歯周病治療

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SPT
(歯周病安定期治療)について

SPT(歯周病安定期治療)を保険適用で受診できます

SPT(歯周病安定期治療)を保険適用で受診できます歯周病安定期治療(SPT)は、中~重度の歯周病を治療し、良好な状態を長期的に維持するための保険適用の治療です。歯周病は、何度でも再発する可能性があるうえに全身の健康にも大きな影響を与えるとされています。そのため、歯周病の治療後も継続的なメンテナンスが必要です。
治療後の安定期治療には、毎月の受診が望ましいものの従来は保険適用外であったため、費用の問題から通えない人が多くいらっしゃいました。しかし、2016年の保険制度改正により、特定の条件を満たした歯科医院では歯周病安定期治療が保険適用となりました。
藤本歯科登戸医院はその条件を満たしているため、治療後の毎月の歯周病安定期治療を保険適用で受けることができます。

当院で行っている歯周病治療

初期治療

ブラッシング指導

ブラッシング指導歯周病治療では、適切なブラッシング方法をアドバイスすることで、セルフケアの質向上を目指します。セルフケアは歯周病のみならず、むし歯や口臭の予防において非常に重要です。

SRP(歯石除去)

SRP(歯石除去)歯石とは、プラークが石灰化してかたくなったもので、除去するためには専用の器具を使う必要があります。SRPは、歯石除去の基本的な処置であるスケーリングとルートプレーニングの頭文字から取った造語です。
スケーリングは、スケーラーと呼ばれる専用器具を使用し、歯根表面の歯垢や歯石などを除去する処置です。ルートプレーニングでは、歯周ポケット内部の歯垢や歯根表面の汚染されたセメント質を除去し、歯の根を滑らかに研磨します。

歯周外科

フラップ手術

フラップ手術歯周ポケットの奥深くに付着した歯石は、通常の歯石取りでは除去できません。そこで行われるのがフラップ手術です。歯ぐきを切開して歯根を露出させ、深い部分についた歯石を目視で取り除き、歯ぐきを縫合します。歯周ポケットが浅くなることで歯垢・歯石が溜まりにくくなる効果も期待できます。

歯槽骨切除手術

歯槽骨切除手術は、歯周病によって破壊された歯槽骨を除去し、形を整えることでプラークコントロールをしやすくする治療法です。これにより、歯ぐきの健康を保ちやすくなります。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法は、歯周病によって損傷を受けた歯茎や骨組織を再生する治療法です。患者自身の細胞や成長因子を使用し、損傷した組織を修復します。この治療により、歯茎の健康が改善し、歯を支える骨が再生されます。歯周組織再生療法は、歯周病の進行を止め、歯を守り、口腔の健康を回復させる効果があります。

エムドゲイン

歯の形成に必要なタンパク質を含むエムドゲインゲルを歯周病によって失われた骨に塗布することで、歯周組織の再生を促す治療法です。
このゲルには歯の成長に必要なタンパク質が含まれており、歯周病で損傷を受けた骨に塗布することで再生を促します。安全性が高く、副作用の心配はほとんどありません。非侵襲的な治療法であり、患者の快適な体験を提供します。歯科医師による評価と定期的なメンテナンスが重要です。エムドゲインは歯周病の進行を抑制し、歯周組織の再生をサポートします。

リグロス

エムドゲインと同様に歯周組織再生療法に使用する薬剤です。
主に歯槽骨や歯根膜の再生を促進し、歯ぐきの健康状態を改善します。特殊な成長因子を含むゲル状の薬剤であり、歯周病による損傷を修復する効果が期待されます。リグロスは保険の適用範囲に含まれるため、治療にかかる費用を抑えることができます。経済的なメリットと共に、患者さんの口腔健康を改善する道を提供します。リグロスは定期的なメンテナンスや適切な口腔衛生管理と組み合わせることで、持続的な結果をもたらします。

CGF再生療法

CGF再生療法は、患者さん自身の血液から抽出した成長因子を利用する革新的な治療方法です。この治療法は非常に安全で、痛みもほとんどありません。
歯周病は、歯茎の炎症や歯を支える組織の破壊を引き起こす慢性的な疾患です。しかし、CGF再生療法は歯周病の進行を抑制し、損傷した組織を再生させる効果があります。
治療は、まず患者さんから少量の血液を採取します。その血液を特殊な装置で処理し、成長因子を高濃度で取り出します。そして、これらの成長因子を歯周病の治療箇所に直接注入したり塗布したりします。CGF再生療法の利点は多岐にわたります。患者さん自身の血液から得られるため、免疫拒絶反応や感染リスクが低くなります。さらに、成長因子の働きによって歯周組織の再生が促進され、炎症が鎮静化し、新しい骨が生成されます。

CGF再生療法のメリット

CGF再生療法には以下のようなメリットがあります。

自己由来の治療法

CGF再生療法では、患者自身の血液から成長因子を抽出して使用します。これにより、免疫拒絶反応や感染リスクが低減されます。

組織再生の促進

CGFに含まれる成長因子は、歯周組織の再生や細胞増殖を促進します。これにより、炎症の鎮静化や新しい骨の生成が促され、歯周病の進行を抑制する効果が期待されます。

手術の負担軽減

CGF再生療法は非侵襲的な治療法であり、通常の手術よりも負担が軽減されます。痛みや腫れが少なく、回復期間も短いため、患者さんの快適な治療体験が期待できます。

長期的な効果

CGF再生療法によって促進された組織再生は持続的な効果をもたらします。これにより、歯周病の再発リスクが低下し、長期的な口腔健康の維持が可能となります。

個別化された治療計画

CGF再生療法は患者さんの状態やニーズに合わせてカスタマイズされた治療プランが立てられます。専門医との相談により、最適な組み合わせや治療法が選択され、より効果的な結果が期待できます。

レーザーによる歯周病治療

レーザーによる歯周病治療レーザー治療は、歯周ポケット内に照射することで歯周病菌を減らす治療法です。また、歯肉の炎症や出血を抑え、治癒を促す効果も期待できます。基本的な歯周病治療とあわせてレーザー治療を行うと治療効率が高まります。
また、歯ブラシが届かない箇所の細菌も除菌できるため、歯周病予防にも有効です。

歯周病予防に
定期メンテナンスを
おすすめします

歯周病予防に定期メンテナンスをおすすめします歯周病予防のためには、定期的なメンテナンスが必要です。歯科医院でむし歯や歯周病のリスクを確認し、それに応じたメンテナンスや自宅でのケアを行う必要があります。セルフケアだけでは歯垢や歯石を完全に除去できないため、歯周病を発症する可能性が高まります。
大切な歯を失わないようにするためにも、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。

歯周病セルフチェック

  • 何年も歯科医院を受診していない
  • 起床時に口の中が粘つく
  • 歯の表面を爪や綿棒でこすると白い歯垢が取れる
  • 歯磨きをすると出血する
  • 歯肉が赤く腫れている
  • 歯や歯ぐきがむずむずする
  • 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
  • 歯が長くなったように感じる
  • 歯と歯の間に隙間が空いてきた
  • 出っ歯になってきた
  • 歯がぐらついてきた
  • 冷たいものに歯がしみる

以上の項目が1つでも当てはまる場合は、歯肉炎や歯周炎を引き起こしている可能性があるため、なるべく早く歯科医院で検査を受けましょう。

歯周病が及ぼす
全身への影響

歯周病が及ぼす全身への影響

糖尿病

糖尿病患者は歯周病にかかるリスクが高いとされています。また、歯周病にかかると糖尿病の症状が悪化し、糖尿病にかかると歯周病の症状が悪化するという深い関係にあります。

脳血管疾患(脳梗塞)

歯周病を発症すると、脳血管疾患(脳梗塞)にかかるリスクが高くなることがわかっています。これは、歯周病菌が血液中に侵入し、全身を巡ることで動脈硬化を引き起こすリスクが高まるためだと考えられています。

心臓疾患

歯周病菌は血管に侵入して全身を巡り、動脈硬化を引き起こすことで心臓疾患のリスクが高くなるといわれています。

誤嚥性肺炎

誤嚥とは、気管に誤って食べ物が入ることです。年齢や病気が原因で飲み込む機能が低下すると、誤嚥が起こりやすくなります。歯周病菌が口腔内に存在している場合、誤嚥によって歯周病菌が気管や肺に侵入し、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高まります。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は骨の密度が低下し、骨折しやすくなる病気です。骨粗鬆症の人が歯周病になると、歯を支える骨が急速にやせてしまいます。したがって、骨粗鬆症をお持ちの方は、歯周病の予防と治療にも注意が必要です。

妊娠中のトラブル(早産・低体重児出産)

歯周病にかかっている妊婦は、健康な妊婦と比べて早産や低体重児出産のリスクが高くなることがわかっています。歯茎の炎症物質や歯周病菌が血液中に侵入し、全身を巡ることで、子宮収縮を引き起こして早産や低体重児出産につながるといわれています。

歯周病とは

歯周病とは歯周病は、歯周組織が歯垢に含まれる細菌に感染することで引き起こされる病気です。歯茎の腫れや出血などが生じ、最終的には歯を失うこともあります。日本人の成人の約8割が歯周病にかかっているといわれるほどに身近な病気のため、予防を心がけることが大切です。ちなみに昔からよく知られている「歯槽膿漏」は歯ぐきから膿が出た状態を指し、歯周病の一種と言えます。

歯周病の原因

歯周病の原因

歯垢(プラーク)

歯垢(プラーク)に含まれる歯周病菌が毒素を出して歯ぐきや歯槽骨に炎症を引き起こしたものを歯周病といいます。歯垢1mg中には10億ほどの細菌が存在しているため、いかに歯垢が歯に接着している時間を短くするかが重要です。

バイオフィルム

歯垢に含まれる細菌がバイオフィルムという膜を形成し、歯に強固に接着します。バイオフィルムは時間の経過とともに硬くなり、殺菌作用のあるだ液を寄せつけず、むし歯や歯周病の進行を促します。

歯周ポケット

歯周ポケットは、歯周病の状態の指標として用いられています。健康な状態でも歯と歯ぐきには1~3mmのすき間がありますが、歯ぐきに炎症が起きて腫れると深くなり、基本的に4mm以上から歯周病と診断されます。歯周ポケットが深くなると、歯垢がたまりやすくなり歯周病の進行を促します。

歯周病の進行

歯肉炎

歯肉炎歯肉炎は、歯ぐきに炎症が起きている状態です。歯槽骨には影響はありませんが、歯ぐきが腫れて出血することがあります。放置すると歯周病に進行することがあるため、セルフケアとメンテナンスで治癒を目指すことが大切です。

軽度歯周炎

軽度歯周炎歯槽骨が溶け始めて歯周ポケットが深くなり、歯垢や歯石が溜まりやすくなっています。この状態を放置すると、歯を支える歯槽骨の破壊が進み、歯が揺れるようになるため、早めにケアを始めるとともに歯科医院で治療を受けましょう。

中等度歯周炎

中等度の歯周炎では、歯周ポケットが4~6mm程度まで深くなり、歯垢や歯石が増加します。歯周ポケットの深いところは歯ブラシの毛先が届かない場合があります。放置すると歯を失うリスクが高まりますが、この段階で適切な治療を受けることで健康な状態への改善ができます。

重度歯周炎

重度歯周炎重度歯周炎では、歯槽骨の破壊が進んで歯が揺れています。歯周ポケットの深さは6mm以上になり、歯垢や歯石が歯の根に付着します。すでに抜歯を余儀なくされるケースもありますが、治療によって改善する可能性もあるため、諦めずになるべく早くご相談ください。

歯を失う原因の
第一位「歯周病」

歯周病は、歯を失う原因の第1位です。歯周病の軽度のサインは、歯ぐきの腫れや赤み、歯ぐきからの出血などです。歯周病が進行すると、歯ぐきが下がる、強い口臭がする、歯が揺れるなどの症状が現れます。歯周病は自然治癒しないうえに、悪化すると歯を失う恐れもあるため、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスを欠かさないことが大切です。
歯ぐきの腫れや歯磨き時の出血などの症状がある方は、藤本歯科登戸医院にお早めにご相談ください。

千葉市中央区の歯医者・歯科で歯周病でお困りである、歯周病のような症状がある方はまずは藤本歯科登戸医院までご相談ください。
昭和大学歯学部を卒業後、様々歯科医院やセミナー、学会で研鑽を積んでいるドクターができる限り歯を保存する、歯を残す治療を心掛けた歯周病治療を行っています。
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