根管治療

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当院の根管治療の特徴

歯科用CTを使用した精密な診査・診断

歯科用CTを使用した精密な診査・診断当院の根管治療では、必要なケースにおいて歯科用CTを使用して、精密な診査・診断を行っております。最新のエビデンスに従い、根の長さや形態、病変の広がりなどを立体的に確認し、的確な治療につなげます。
また、歯科用CTは複雑に分岐した根管をすみずみまで把握するために有用な装置です。根管のすみずみまで清掃し、緻密に薬を詰めなければ根管治療は成功しません。当院では、根管治療の成功率を高めるためにも、歯科用CTで十分な情報を取得したうえで治療を行っております。

痛みに配慮した治療

根管内に器具を入れるときに刺激を受けて痛みを感じるほか、根管内へ細菌が入らないように行うラバーダムをかける器具が触れることでも痛みを感じる場合があります。麻酔注射をすれば痛みを抑えることができますが、注射による痛みを懸念されている方は少なくありません。
当院では、なるべく痛みの少ない治療を心がけております。具体的には、表面麻酔で歯ぐきの感覚を鈍くしてから極細の注射針を使用した注射器を使用します。

根管治療では治せない歯を残すための外科的歯内療法にも対応

根管治療では治せない歯を残すための外科的歯内療法にも対応歯内療法を得意とする歯科医師でも、過去に治療した歯の根の先が膿んでしまった場合の根管治療の成功率は40%程度といわれています。当院では、もし通常の根管治療で治りが悪い場合に外科的歯内療法(歯根端切除)という歯の根の先の病変を摘出する治療や再植法(1度歯を抜いて治りが悪い根の病巣を取って、また歯を元の位置に植える方法)を行い、歯をなるべく残す方針を取っております。
この治療は口腔外科を専門とする歯科医師でなければ難しい専門性が高い治療のため、通常の根管治療で治らないとすぐ抜歯を提案されるケースが多いのが現状です。当院では、外科的歯内療法によって歯をなるべく残すよう努めておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

他院で抜歯と言われた方はご相談ください

他院で抜歯と言われた方はご相談くださいむし歯で歯の根の部分まで大きく侵食されてしまった場合は、抜歯が必要になる可能性が高まります。しかし、適切な根管治療ができれば歯を残せるケースもあるため、他院で抜歯しかないと言われた方も一度当院にご相談ください。
当院は、マイクロスコープも導入しており、患者さんの大切な歯を1本でも多く残すべく日々研鑽を積んでおります。

根管治療の目的

根管治療の目的は、根管内の細菌をすべて取り除き、再び感染しないようにすることです。
根管治療が必要になるケースは以下のとおりです。

歯髄炎

歯髄炎は、進行したむし歯によって歯髄が感染した状態のことです。むし歯を除去しても歯髄炎が治癒しない場合は根管治療が必要となります。

症状
  • 冷たいものや温かいものがしみる
  • 何もしていないときでも鈍い痛みがある

歯髄壊死

歯髄炎を放置すると、歯髄壊死に進行して歯の神経が壊死します。
この場合、温度や刺激による痛みはなくなります。歯髄壊死は、外傷によっても引き起こされる場合があります。

症状
  • 歯の色が変わる
  • 冷たいものや温かいものがしみなくなる

根尖性歯周炎

重度のむし歯や歯周病を放置すると、炎症が骨の中に進行して周りの骨にも炎症が起きる根尖性歯周炎を引き起こします。
また、根管治療後にも根尖性歯周炎が発生、再発することがあります。

症状
  • 噛むと痛い
  • 違和感がある
  • 歯ぐきから膿が出る
  • ときおり強い痛みを感じる
  • 歯ぐきにニキビのようなできものができる

根管治療とは

根管治療とは根管治療は、歯の神経が通っている管(根管)の中をきれいにして薬を詰め、再び感染が起こらないようにする治療です。根管にむし歯菌が入り込むと、歯髄に炎症が起きて噛んだときに強い痛みが生じるほか、歯ぐきの腫れなども起きる場合があります。
根管治療によって神経や汚染組織を徹底的に除去し、根管内を消毒してから薬を詰めて蓋をすれば、このような症状が改善します。根管治療は、歯という建物の基礎の部分である根管の状態を整える治療法です。
基礎がしっかりしていないと短期間で歯の状態が悪くなるため、根管治療は高精度で行う必要があります。

根管治療の種類

抜髄(ばつずい)

抜髄は、歯の神経が炎症を起こしてしまった場合に神経を取り除く治療法です。神経に炎症が起きると、激痛や温かいものがしみるなどの症状が現れます。神経がぎりぎり生きていますが、むし歯菌が神経の部屋(歯髄)に入ってしまい、回復が見込めない時に神経を取ります。

感染根管治療

感染根管治療は、抜髄が必要な歯を放置したことで歯髄内に細菌感染が広がった場合に行う治療です。痛みや腫れがなくても治療が必要になることがあります。放置すると根の先から顎の骨に広がり、顎の骨が溶けたり全身に細菌がまわったりするほか、抜歯が必要になる可能性もあるため、すぐに治療を受けることが大切です。

再根管治療

再根管治療は、以前に治療を受けた歯が再度感染を起こした場合に行う治療です。根管治療の回数が重なるほどに成功率が低下するため、初回治療の精度を高める必要があります。原因は、むし歯の再発や根管の形状の問題、被せ物の適合が悪い、そもそも以前に行った根管治療の精度が低かったことなどです。

MTAセメントを利用した根管治療

MTAセメントは、歯の神経が露出してしまった場合や歯にヒビや穴が生じた場合に、歯の神経を保護するために使用する特殊なセメントです。特にむし歯による神経露出の場合、MTAセメントを使用することで神経を取り除くことなく治療が可能になります。
また、ぶつかって前歯が折れてしまった場合でも、MTAセメントを使用することで歯を保護し再建できる可能性があります。MTAセメントは自費治療となりますが、歯の神経をできる限り残したい方にとっては有用な治療法です。

外科的歯内療法

根管治療では治癒しない場合に行われる治療法です。根尖周囲の炎症が治まらないなど治癒の難しい症例に対して、感染源を特定して感染部分を外科的に除去する様な、直接的な外科処置で対応します。

歯根端切除術

歯根端切除術は、通常の根管治療で治らない場合に行う治療法です。根管治療で治癒しない場合や、根管治療を行えない場合にも検討します。根の先にある歯根嚢胞を除去し、歯根端を切断して「逆根管充填」を行います。

このような場合に治療を行います
  • 根管治療後も痛みがある、膿が出るなどの症状が続いている
  • 根の先に膿の袋ができており、歯ぐきが腫れている
  • 被せ物を外すことが難しい
  • 被せ物を外さない治療を行いたい
意図的再植術

意図的再植術は、歯を抜歯して、その場で根の先を切除し薬を詰めて元の場所に歯を埋入する治療法です。歯根膜が乾燥すると再植時の成功率が下がるため、迅速に進める必要があります。対象の歯は大臼歯や小臼歯です。
歯の根が複雑な形態をしている場合は、治療が難航したり抜歯時に歯が割れたりするリスクが高いため適用出来ません。

このような場合に治療を行います
  • 開口障害や身体障害などで歯根端切除術ができない
  • 歯根端切除術で過剰な骨の切削が必要
  • 歯根端切除術ではアプローチできない穿孔等がある

歯根分割抜去法

歯根分割抜去法は、複数の歯の根のうち問題がある根だけを切断し、残りの根を守る治療です。例えば、2本の根がある場合、問題がある1本を切断すれば残りの根を失わずに済みます。本来であれば抜歯が必要なケースでも歯を残せる可能性があります。

根管治療の流れ

根管治療の流れ根管治療には細かい作業と時間が必要です。治療は数回で終わる場合もありますが、歯の形状や症状の度合いによっては多くの治療回数が必要となり、期間にして数ヶ月以上かかることもあります。

1根管内のものを除去する

麻酔をしたうえで、根管内の神経、歯髄を取り除きます。神経をすでに取り除いてある場合は、詰め物や被せ物と根管内に詰まっている薬剤を取り除きます。

2根管の壁を清掃する

根管の壁を、リーマーやファイルと呼ばれる針状の器具で清掃します。根管内の汚れや細菌を徹底的に除去することが重要です。

3根管を消毒する(数回)

根管の清掃が終わったら、綿に薬剤をつけて消毒します。綿がきれいになるとともに、症状が改善するまで薬剤の複数回の交換が必要です。

4根管に最終的な薬剤を詰める

根管内に薬剤を隙間なく詰め込み、細菌の侵入を防止します。これで根管治療は終了です。

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